私は冬があまり好きではない。外に出るのも億劫だし、寒いと縮こまって姿勢も悪くなるし肩も凝るからだ。空気は乾燥しているから、人ごみに行くのもためらわれる。インフルエンザになんかかかったらもうサイアクである。だけど冬を好きになれない一番の理由、それは朝にあると思う。まず布団から出たくない。やっと出られたとしても着替えたくない。そして気分をよくするために朝の光を浴びようとカーテンを開けると、窓が結露しまくってカーテンがガラスにべっとりついていて、それを見るとテンションが下がってしまうのだ。部屋は乾燥しているというのに、何でここだけジャングルの湿地帯よりもものすごい湿気を放っているのだろうといつも思う。まあ、安普請のアパートに住んでいるのだから、それも仕方ないのかもしれないけれど…。
親から譲り受けた古い家を新しく立て直した友人曰く、やはり今の家は暖かいのだそうだ。そして二重窓のせいか結露もほとんどないらしく、快適な毎日を過ごしているらしい。我が家も大家さんにお願いして、二重窓にしてもらえないだろうか…と思うけれど、そんな気風のいい大家さんなんていないんだろうな。
毎年冬の終わりになるとカビの生えたカーテンを見るたびに、結露しまくらない家に引っ越したいなーと心が揺れる。週末に入ってくる住宅情報のチラシを物色しては、テンションの下がらない冬の朝を迎えたいと思う今日この頃だ。